5月に借りた本

今月は2冊を4週間かけて読みまし。時間がなく1日数ページしか進まないので内容が細切れに…。



それゆけ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
ジーヴスと封建精神 (ウッドハウス・コレクション)


時系列でも出版順でもなく、テキトーに借りました。順番よくわからないんだもの…。


「それゆけ」のほうは短編集で、ジーヴスを雇う話から始まり、バーティが絵描きの友人を助け、知人の箱入り息子を預かり、ケチ伯父から金を出させたい友達を助け、スローライフを送る詩人が都会に住まなくてはいけなくなったのを救い、婚約者の名前も忘れるようなボケた友達の結婚をまとめ、留置所に入った友達の代役をし、友達の恋の手助けに子供を誘拐?し、結婚したビンゴの窮地を救いさらに使用人問題(有能コック・アナトール争奪)を解決した話と、最後はジーヴスの語りで、養女が欲しいと言い出したバーティを思い止まらせた話。

このシリーズは過去に読んだのもどれも似たようなシチュエーションなので(笑)、区別つかなくなるのでメモっておきました。

働かずに財産で生きる階級の友達が、実家から小遣いを打ち切られるか、または結婚問題のピンチに見舞われ、バーティ(っていうかジーヴスの知恵)に助けを求めにくるというパターンの連続。そんな、当人以外にはどーでもいい事件に真剣に取り組む話が面白いんです!何度も声を出して笑ってしまいました。



「封建精神」は長編。アガサ叔母さんが作っている赤字雑誌の個人会社を出版社に売り付けようとする話に、フローレンスをめぐる恋敵とのアレコレや(バーティは一方的に好かれてしまうだけ)、叔母さんが質入れしてしまった真珠のネックレスをごまかそうと奮闘したりするハプニングが複雑に絡み合ってもう勘弁してくれー!!という本でした。面白すぎる。


基本的に深刻じゃなくてアホらしい事件なのでハラハラしつつも気が抜けるので楽しめます。ジーヴスがなんとかしてくれるという安心感もありますしね!




シリーズを読み始めたばかりのときは、すぐ問題を抱えるアホな若様だと思ってたバーティですが、お人よしで優柔不断で優しすぎるから友達のトラブルをふっ被るだけなんですね、読めば読むほど好きになってしまいます。

優柔不断な態度が裏目に出て、苦手な女性と婚約することになってしまっても、相手を傷つけるような事はできないので断れなかったり。
ジーヴスの知恵のおかげで、向こうから婚約破棄されるように仕向けて助かるわけです。

あれ?褒めたつもりが、こう書くと最低男みたいですね(笑)。
愛すべき善人なのですーバーティは。