からくり人形とストリートオルガン


昨日、米米に一緒に行った友達の1人から、「絶対に見て!」と熱く薦められ、今日は一人で原宿へ、自動人形師ムットーニさんの【THE NIGHT ELEMENTS OF MUTTONI】を見に行きました。最終日だ。


前から見たい見たいと思っていたのですが、情熱と行動は比例するとは限らず。渋谷界隈に出るの大変なんだもんなー。乗り換え少ない所だったらいいんだけど。


でも新作の人形がわたしの好きな話(読んだことはないんだけど)だと聞いて行ってきた。


せつない物語ときれいな造形、心に染み入る音楽の三つ巴。泣きそうでした。


自動人形ってのは簡単に説明すると、音楽が流れる電動からくり人形なんですが、その動きには物語があるのです。
狭いシンプルな展示室にいくつかの作品が置かれていて、時間になったら部屋を暗くしてムットーニさんの指示で作品の前にみんなで移動します。その人形の音楽と動きにあわせてムットーニさんが朗々と物語を語るのです。
なんだろ、声がいいのかな、すごく引き込まれます。
まさに紙芝居のおじさんと真剣に見入る子供のような感じ。



思い出すのは、小学生のときに見た、タンスぐらいの大きさのストリートオルガンに一目惚れしたこと。
海外から運ばれた古いもので、ハンドルを回すと空気が送られ、中のパイプで音楽を奏でながら歯車が回っていろんなからくりが動くのです。


大きくなったら絶対買おうと思ってたなあ。ムリムリ。
ストリートオルガンはムリだけど、中学ぐらいからは人形が動く(回るぐらいだけど)オルゴールを買い集めたり。
19才のときにはバイトで貯めたお金でアコーディオンを買いました。空気で似たような音が出せるから。


あのときの気持ちを思い出しました。小学生の頃からかわってないんだなあ〜と実感。


それだけでも行った甲斐があったな。