新選組!第47回・・・

暗くなる話を笑いにくるんでコミカルに見せることで、泣きのシーンが生きてきます。視聴者は泣き笑いするしかないですよ。
歳さんの洋装のかっこつけ。おみつ姉さんと局長が真面目な話をしてるときに饅頭食ってる旦那。勝さん、軽いノリですごい事言う。総司とおみつ姉さんのやりとり。容保さまのウチワ。あいかわらずの多摩の人たち。笑いつつ終焉が迫っている辛さが沁みてくるね…。そしてとうとう新八さんと左之助が去りました。いままで読んだ小説だと私の感想では「大名ヅラした近藤さんの態度に愛想が尽きた」感じでしたが、こんな時でもまだまだ真っ直ぐな近藤@慎吾。クールに見えて熱い男・斉藤の言葉に頷きつつ泣きました。私も局長についてゆく〜!
私はいつも、ドラマなんて主役に感情移入できなくて、ひねくれて穿った見方しかできなかったのですが、こんなに素直に見られたのは珍しい。でもそれもあと二回ですね。次の舞台は地元から程近い、流山です。
ドラマを見ているとどうも脇役に感情移入するので、いつもラストは「主役のことばっかりでツマラネ」と理不尽な不満を持ってしまうのですが(笑)、三谷作品はいつも脇役に愛情タップリですから、満足できるのだ。
■音五郎さん(ゲンコツが口に入る兄さん)役の阿南健治さんのサイトでご本人の書き込みを見ました。

勇たちが来る前に多摩の四人で、行く末を心配しながらも盛大に迎えましょう、と話しているシーンがカットになっていて、兄としてやや心配になっていたりしていたので、いきなり「日本一!」でがっかりではありました

えええー!ソレ必要な場面じゃないですか!「局長って呼んでいいか」って聞くときの顔が音五郎さんにしてはシリアスだなあと思ってたんだけど、やっぱり笑いながらも裏に切なさを秘めているんですよね。そんなシーンがあるのなら見せてほしかった。